hollyの音楽室

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The Who「Won't get fooled again」1971

志村けんの「変なおじさん」を見るたびに、故キース・ムーンを思い出してしまうのは僕だけだろうか。

The Who 初のロックオペラ『Tommy』(1969年 のちにケン・ラッセルの手によって1975年に映画化)に続いて、ピート・タウンゼントは『Life House』という作品に取りかかりますが、あまりのスケールの大きさに完成に至らず、その楽曲を集めて作られたのがアルバム『Who's Next』(1971年)です。
今日はその中から「Won't get fooled again」(邦題は「無法の世界」)を紹介します。

who's next

男前なんだけどどこかあか抜けないロック番長ロジャー・ダルトリー(Vo)、ロック界屈指のメロディーメーカーであり知性あふれる作詞能力のピート・タウンゼント(Gt)、寡黙でありながらえげつないほどの高速で弦をあやつるジョン・エントウィッスル(Ba)、そして変態キースムーン(Dr)の4人がThe Whoのオリジナルメンバー。この「Won't get fooled again」は映像で観てもそれぞれのキャラクターがたちまくっていて面白いです。

さてこの曲のイントロおよび全編で流れるシンセのようなシーケンスはいったい何の楽器なのだろうか?という疑問を持った人も多いでしょう。なんとなくシンセっぽい感じもするし、オルガンみたいな感じもする不思議な音です。

この音は元はLewrey Berkshire Deluxe TBO-1というオルガンの音です。

image005.jpg

そのオルガンのアウトプットをEMS VCS3というシンセサイザーにぶち込んで加工したものなのです。VCS3はシンセサイザーといってもキーボードもついておらず、外部キーボードをつなぐか、発振させた音を付属のジョイスティックでグリグリするしかないという代物なのですが、そのノイズは非常に音楽的で、ピンク・フロイドの『狂気』(73年)の「On the Run」でも聴くことができます。またブライアン・イーノがロキシー・ミュージックの1st(72年)、2nd(73年)でビュンギャローギコギコといわしてるのもEMSですね。

fig08.jpg

ステップ1:オルガンの音はまずEMS VCSのVCF(voltage-controlled filter)にインプットされてVCFのカット・オフ・フリケンシーをLFO(たぶん三角波かサイン波)でモジュレートしてオルガンのトーンをブライトからメローにアップダウンさせています。このフィルターをかけた感じがオルガンの音をシンセっぽく感じさせているのだと思います。

ステップ2:VCFのアウトをVCA(voltage-controlled amplifier)に突っ込んで、VCAにLFO(これは完全に矩形波)をかけてあのブツブツ刻んだ感じを出しています。

普通のシンセはLFOがひとつしかついていないので、このような芸当はできないのですが、EMS VCS3は3VCOでVCO3がミニムーグと同じくLFOに切り替えることができる設計になっているので可能なのです。71年にこんな音作りをしていたとは・・・ピート・タウンゼント、さすがです。

image006.jpg

ライブではこのシーケンスを聴きながら演奏するためにキース・ムーンはでっかいヘッドフォンをつけて、大胆にも黒いガムテープでそれを頭にぐるぐる巻きにしているのが確認できます。(いつも頭を振り回しているので普通にヘッドフォンをかけているだけでは飛んでいってしまうのでしょう)




hollyの勝手に訳詞「Won't get fooled again」

子分を連れて街でひと暴れ
モラルなんてシカトだ
俺たちを追い回す奴ら
いくらなんでもショットガンをぶっぱなすなんて
やりすぎだ

新憲法ができたってな
革命バンザイって感じだな
笑えるほどに何もかも変わる
だけど俺はいつも通りギターがあればそれでいい
俺はひざまずいて祈るよ
もう騙されるもんか!
logo_who_target.png
いやおうなしに世の中は変わる
そんなの前からわかってる
おかげで暮らしもすこしは楽になったが
でもそれだけだ
世界も歴史も変わりはしない
次の戦争でも同じだろ

新憲法ができたってな
革命バンザイって感じだな
笑えるほどに何もかも変わる
だけど俺はいつも通りギターがあればそれでいい
俺はひざまずいて祈るよ
もう騙されるもんか!
絶対に

人生も折り返し地点にきたら
家族と一緒に隠居生活
朝から新聞読んで大笑い
無抵抗なやつらはどうか知らないけどな

お前はどうなんだ?

イエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!

スローガンは次から次へと変わっていくけど
街には全然変わった様子はない
この前まで左翼だったヤツが今じゃ右翼なんだぜ
そんなんだから一晩でヒゲも伸び放題

新憲法ができたってな
革命バンザイって感じだな
笑えるほどに何もかも変わる
だけど俺はいつも通りギターがあればそれでいい
俺はひざまずいて祈るよ
もう騙されるもんか!
もう騙されるもんか!
二度と騙されるわけないだろ

イエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!

新しい指導者に会ってみな
前のヤツとそっくりだぜ




最後はピート・タウンゼントの言葉から

“The song was meant to let politicians and revolutionaries alike know that what lay in the centre of my life was not for sale, and could not be co-opted into any obvious cause.”

「この曲は、自分の心の中心にあるものは売り物ではなく、いかなる主張にも利用されるべきではないことを政治家や革命家たちに教えてやるためのものだ」









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テーマ:ロック - ジャンル:音楽

  1. 2010/04/30(金) 00:57:47|
  2. ロック名曲ぶったぎり
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