hollyの音楽室

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

The Who「Amazing Journey」1969

『Tommy』特集、4曲目は「Amazing Journey」

Tommy.jpg

【ストーリー】殺人現場を目撃し、しかも両親から強く「お前はいまのは見なかった。何も聞かなかった。誰にも言ってはダメだ。お前が知っていることは真実なのだ」と詰め寄られたトミーは、そのショックから視覚・聴覚・発話の三重苦を背負うことになる。外界と完全に接触を断った彼の心の中は10才になった今も夢幻の旅を続けているかのようだった。

オリジナル・アルバムの歌詞カードではこの曲の歌い手については特に指定されていません。登場人物による歌ではなく、舞台の進行役のナレーター的な立場から歌われているという解釈が妥当なところでしょう。

歌詞中にある通りにトミーは10才になっても何も見えず、何も聞こえず、何もしゃべらない少年として成長しています。この曲の中では視覚も聴覚も言語による意志の疎通も欠いたトミーの孤独な世界は「それほど悪いものじゃない(Ain't quite so bad)」と歌われています。

440358018GaaXxV_fs.jpg

映画『トミー』では、この曲は親子で遊園地に行き遊ぶシーンがあてられており、曲も出演者ではなく画面に出てこない The Whoによる演奏(歌詞は大きく書き換えられているが)となっています。ジェット・コースターや観覧車といったアトラクションに無表情で乗る現実のトミーの姿と交錯して殺された父と戦闘機に乗り満面の笑みを浮かべるトミーの心の中の世界が描かれています。表面上は暗闇の中に閉じこもっているように見えてトミーは想像の世界で旅を続けていたのかもしれません。

IMG_0097.jpg

歌詞の途中で出てくる光をまとった黄金のヒゲの背の高い男は想像の世界の中に住む(殺された)父親という解釈もできるし、それは成長したトミーで幼い頃のトミーに語りかけているという解釈もあります。

そう 彼は指導者であり
そして彼は伝道者なのだ


歌詞の最後の一節に出てくるこのフレーズの「彼」をトミーの夢想の世界に出てくるヒゲの男と考えると「彼=父親」説が濃厚になりますが、トミーがこの物語の最後に教団の指導者となり信者たちに裏切られることを考えれば「彼=トミー」という解釈も納得いくんだよなあ。

IMG_0099.jpg

まあ、舞台でも映画でも小説でもなく、ロックによるオペラの良さは、いくらでも解釈ができて何回も楽しめるところにあるのかもしれません。





holly の勝手に訳詞「素敵な旅行」

聾で唖で盲の少年は
静かな波動の世界に住んでいる
不思議なもので彼の閉ざされた世界は
それほど悪いものじゃない

10才にもなればとんでもないことも考える
人生を愛し 賢くなっていく

病は時に心を
夢幻の旅へと誘う
さあ素敵な旅行に出かけよう
新しい世界へ

ぼんやりとした幻が僕に忍び込んできて
突然見知らぬ人が現れる
彼は銀の光を身にまとい
黄金のひげをなびかせる

何も言わず
何も聞かず
何も見えず
ひとつひとつの感覚が鼓動を作りあげる

病は時に心を
夢幻の旅へと誘う
さあ素敵な旅行に出かけよう
新しい世界へ

彼の瞳は真理を伝え
心のくもりなく優しくきらめく
そう 彼は指導者であり
そして彼は伝道者なのだ
あなたも素敵な旅行にでかけよう




スポンサーサイト

テーマ:ロック - ジャンル:音楽

  1. 2011/02/23(水) 22:10:30|
  2. ロック名曲ぶったぎり
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。