hollyの音楽室

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Frank Zappa「G-Spot Tornado」1993

今日はFrank Zappa の遺作となったアルバム『The Yellow Shark』(93年)から「G-Spot Tornado」を紹介します。

The_Yellow_Shark.jpg

もともと、この曲は1987年の『Jazz from Hell(地獄のジャズ)』に収録された曲。このアルバムはシンクラヴィアというサンプラー+FMシンセ+シーケンサー+HDレコーダーを一体化した現在のDAWのはしりともいうべき巨大システムを手に入れたザッパが「どうせ打ち込みでやるなら人間には演奏できない音楽をやらなきゃ面白くない」と3拍7連とかキチガイじみた変態符割を多用して作曲したものです。

Synclavier.jpg

1992年にはドイツのアンサンブル・モデルンという現代音楽の解釈を専門とする超絶技巧室内合奏団との共演で、なんとこの地獄の難曲「G-Spot Tornado」を生演奏しています。このときのライブ盤『The Yellow Shark』がザッパの遺作となりました。ザッパは本当はアンサンブル・モデルンとの共演は全曲指揮したかったのですが、このときすでにザッパは癌が進行しており数曲のみしか指揮できなかったのです。

vlcsnap-2010-07-12-04h09m52s107.png

ザッパは翌年に亡くなってしまうのですが、ここでタクトを振るザッパの姿は末期ガン患者にはとても見えません。演奏者をコントロールするその勇姿は全盛期とまったく変わっていないし、たぶんその瞬間は全身の痛みも忘れて音楽に没頭していたのでしょう。会場のスタンディング・オベーションの中で見せるザッパの笑顔は素晴らしい。

そしてこの映像の冒頭部分、舞台袖での歓声をききながら座り込むザッパの表情をみると涙が出てきます。66年のデビューから93年の死まで50枚以上のアルバム(半数以上が2枚組)をリリースし、自宅をスタジオにして移動中も作曲を続け、一日24時間睡眠以外はほぼ99%を制作にあてていた作曲者フランク・ザッパはここで自分の死を自覚し、これが最後のライブになることも十二分に自覚していたのだと思います。

111204_zappa.jpeg

もっともっと生きてもっと曲を書きたかった、でもそれはもうムリだと自分自身でわかっていたのでしょう。日々、生きているといろんな辛いことや頭にくることがあるけれど、少なくとも明日も(たぶん)生きていれることに感謝しなきゃなと思います。

ありがとう、ザッパ。



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テーマ:ロック - ジャンル:音楽

  1. 2012/02/17(金) 23:42:42|
  2. ロック名曲ぶったぎり
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