hollyの音楽室

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Rolling Stones「Under My Thumb」1966

誰が何のためにケンカするんだ by Mick Jagger
暴れるのをやめないならプレイしないぞコラ! by Keith Richards

今日は66年リリースの『Aftermath』から「Under My Thumb」を紹介します。このアルバムはストーンズとしては4枚目のスタジオ盤。初めてミック・ジャガー/キース・リチャーズによるオリジナル曲のみで構成されており(初期の3枚はカバー曲が多かった)、ストーンズの最初の転機となったアルバムです。

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ブライアン・ジョーンズによる実験が多く導入されたアルバムでもあり、かつブライアンがバンドの主導権を失いはじめたきっかけとなったアルバムでもあります。この「Under My Thumb」はブライアン・ジョーンズによるマリンバが印象的。

そしてこの曲は、ロックの歴史上、最大の汚点となった『オルタモントの悲劇』でステージ目前で殺人が行われたその時に演奏されていた曲でもあるのです。

AltamontJagger1969.jpg

69年11月からスタートしたストーンズの全米ツアーで、ミック・ジャガーは最後の公演をフリー・コンサートで締めくくろうと考えていました。同年8月に大成功をおさめたロック・フェスティバル『ウッドストック』が翌年に映画化されるのを知ったミックは、それより先に自分たちの映画を公開しようと考えたのです。

7月にブライアン・ジョーンズの追悼ライブをロンドンのハイド・パークで成功させていたストーンズはこのフリー・コンサートも成功させる自信をもっていたのですが、会場探しは困難を極め、最終的にオルタモント・スピードウェイに決定したのはコンサートの数日前。設営、警備の手配も明らかな準備不足でありながらも、ストーンズは映画のハイライトとなるはずのこのコンサートをなんとか開催しようと、警備にヘルス・エンジェルスを雇うことでなんとか開催を強行したという背景がありました。

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会場設営は前夜に氷点下の中、数百人がかりで行われたといいます。その時すでに会場に向かう客で道路は大事渋滞、50万人が集まったと言われるフリー・コンサートは69年12月6日に不穏な空気のなか開催されました。

サンタナ、ジェファーソン・エアプレイン、フライング・ブリトー・ブラザーズ、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングとステージは進み、すでに日はすっかり暮れたころにストーンズが登場します。すでに警備にあたっていたヘルス・エンジェルスが観客に暴力を振るいまくり不穏でギスギスした雰囲気のなか「Jumping Jack Flash」から演奏が始まります。最初の中断は3曲目の「悪魔を哀れむ歌」の途中。会場で殴り合いが始まり、ミックがキースに演奏を中断させます。何とか完奏するも再びケンカが始まり、ミック・ジャガーが『誰が何のためにケンカをするんだ』と弱々しく呼びかけを繰り返す一方で、キースは『暴れるのをやめないならプレイしないぞコラ!』と激怒して叫んでいるのが対照的。

AltamontFestival1969.jpg

そして7曲目の「Under My Thumb」の演奏が終わる頃に事件は起きます。観客の一人のメレディス・ハンターという黒人がステージに銃を向け、そのメレディスの背中をヘルズ・エンジェルスのメンバーがナイフで刺し、袋だたきにし、殺害したのです。この様子は映画『Gimme Shelter』でみることができます。

ミックの思惑通りに映画『ウッドストック』よりも早く公開した『ギミー・シェルター』はミックが殺害シーンを見つけ無言で編集室を去るシーンで締めくくられています。

AltamontAudience69.jpg

準備不足が明らかであったにもかかわらず、強引に開催し、中止すべき混乱が起きていたのにもかかわらずステージを続行したオルタモント・フリー・コンサートは殺害者1名、事故死3名の4人の死者を出したのです。メレディス・ハンターを殺した犯人は正当防衛が成立するとみなされて無罪となっています。この事件で60年代の幻想は見事に打ち砕かれ、70年代という新たな時代へとロックは突入していかなくてはならなかったのです。

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この「Under My Thumb」は、いまもなおストーンズの定番曲として、ライブには欠かせない曲となっており、カッコいい演奏もたくさんあるのですが、このオルタモントでの演奏はあまりにもダウナーであの日の混乱と動揺、そして60年代の終焉を感じさせるのです。







    
 
 

テーマ:ロック - ジャンル:音楽

  1. 2011/11/24(木) 21:05:39|
  2. ロック名曲ぶったぎり
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
<<David Bowie「Rock 'n' Roll Suicide」1972 | ホーム | Joni Mitchell「Woodstock」1970>>

コメント

不気味な・・・

どれだけ前か忘れましたが、初めて「ギミーシェルター」の映画を
観た時に覚えた、薄ら寒い気持の悪さを思い出しました。

ヘルスエンジェルという悪辣暴走族みたいな奴等を警備に雇った時点で
この惨劇は予想出来たのでしょうが、ミックの商魂も絡んでいたとは・・・

ミックは最近も「スーパーヘビー」の活動にご執心で、ストーンズの
久々ワールドツアー計画にも1人だけ参加表明していない様です。
才能は認めますが、自分中心のプライドや商売気が好きになれません。

ロックのコンサートで人が死ぬなんていう悲惨な出来事は本当に
勘弁して欲しいと改めて思うのでした。では、では。
  1. 2012/01/30(月) 13:39:55 |
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